井上和彦

2023年10月03日

ジャニーズ問題②

10月2日、ジャニーズ事務所は名称を「SMILE-UP.」に変更することや新会社の設立などを発表。会見は前回(9月7日)の約半分となる2時間8分で終了した。

 その後、入ってきたのは元V6の岡田准一が2023年11月30日をもって事務所を退所するというニュースだった。理由については「この度の故ジャニー喜多川性加害問題に起因しております」と記されていた。退所理由にこのことが明記されたのは初。さらに事務所は「岡田に苦しい思いと苦渋の決断をさせてしまったことに、岡田に対しては勿論のこと、ファンの皆様やお取引先様をはじめとするステークホルダーの皆様に対しても大きな責任を感じております」と謝罪している。

 真っ先に浮かんだのは岡田よりも井ノ原快彦のことだった。V6の仲間であり、森田剛、三宅健に続いて、“カミセン”が全員退所することとなったからだ。

 三宅が滝沢秀明氏率いる「TO BE」に合流したことに、「ちゃんと(滝沢氏が)面倒見てやってね、とは思う」「(三宅が)幸せにやってくれればいいな」と8月11日、「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)で本音を語った井ノ原。2022年10月末、氏が電撃退社したことで「ジャニーズ・アイランド」社長を引き継いだ間柄でもある。

 9月7日の会見でも、人心掌握力に長けた井ノ原がエキサイトする記者をなだめたり、名前を呼んで話をしたりと株を上げることとなったが、10月2日の会見でも、冒頭、被害に遭われている方への誹謗中傷を止めてほしいと訴えたり、藤島ジュリー景子氏からの手紙を代読したりした。井ノ原の優しい声が功を奏し、ジュリー氏の想いは私にはストレートに伝わってきた。

 途中、花田彬弘に対し怒鳴り声をあげる一部の記者らに対し、「会見は全国に生放送で伝わっておりまして(中略)ルールを守って大人たちの姿を見せていきたいと僕は思ってます」とコメントしたのも井ノ原だ。このとき既に井ノ原が岡田の退所を知っていたのかと思ったら胸が締め付けられた。さらに自身の立場を訊ねられるたび、「東山さんを支えていく」と繰り返した井ノ原。ときおり、平和的なスマイルを浮かべ、場を和ませることに尽力していた。彼が副社長なら安心だ。今回もまた井ノ原が株を上げることとなった。


aki_0803 at 23:59コメント(0) 
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